毎年夏の終わりに恒例となっている日本テレビ系列の「24時間テレビ」が終了しました。
「募金」について見直される時期ではないかという視聴者の声もありながら、番組自体は放送されました。
昨年(2023年)は視聴者から集めた募金を数年にわたって着服していた社員の存在が明るみに出て、番組がどうなるののか注目が集まっていました。
その元凶となった事件について、知らないこともあったので気になって調べました。
そこで今回は、
- 24時間テレビの募金を着服した田村昌宏の現在は?
- 募金を着服したのは、なぜバレた?
これらについて迫っていきたいと思います。
それでは本題にはいっていきましょう。
24時間テレビの募金を着服した田村昌宏の現在は?
田村昌宏は現在、鳥取県の自身の実家で家族と暮らしていることがメディアの取材で分かっています。
しかし、所帯を持ったのは東京のようで、結婚していた奥さんと今どういう関係でいるのか両親にも話をしていないようですね。
現在、すでに奥さんとは別れているのか、や子供の存在については明らかになっていません。
また、事件の詳細については親にも何も話していないことも伝えられています。
「(会社を解雇されてからは)警察から呼び出される時以外はこの家の2階にこもっています。食事の時くらいしか降りてこないんです。警察で何を聞かれたのか本人からは何も言いませんし、私たちもあまり問い詰めないようにしています。確かに一緒に暮らしてはいるのですが、事情についてはほとんど知りません。この問題が解決しない限り、仕事もできないのではないでしょうか。息子がしたこととはいえ、世間の皆様には大変申し訳なく思っております。」
出典:NEWSポストセブン
事件の背景
2023年12月、田村昌宏の着服事件が発覚しました。なんと、2014年から2023年までの間、田村昌宏は総額1,118万円にも及ぶ資金を不正に流用していました。
このうち、264万円は「24時間テレビ」の募金から、残りの約853万円は会社の資金から着服しています。
この事件が公になると、全国で大きな話題となり、多くの人々に衝撃を与えました。
今年の7月には、田村昌宏は書類送検をされています。
容疑は2017年8月~23年9月の計34回にわたり、局内や金融機関口座で管理されていた寄付金計約137万円を着服したほか、同社の資金計約469万円を横領した疑いで書類送検されました。
今回の書類送検で示された金額が、事件発覚当初に着服されたとされる金額よりも少ない理由として、一部が返金されたことが考えられます。
つまり、当初の着服額から返金分が差し引かれたため、最終的な着服金が減少したと推測できます。
田村昌宏元局長は逮捕されていない
田村昌宏はすでに警察に容疑を認めており、その後、書類送検されています。
書類送検とは、身柄を拘束せずに警察から検察に事件を送致する手続きのことを指します。
一般的に、逮捕とは異なり、被疑者の逃亡や証拠隠滅の恐れが少ない場合に適用されることが多いです。
田村が逮捕されなかった背景には、以下のような理由が考えられます。
- 逃亡の可能性が低いこと
- 着服した金額を返金していること
実際、田村氏は2023年11月28日に着服したすべての金額を返還しており、その一部である「24時間テレビ」の寄付金も同年11月30日に日本海テレビから「24時間テレビチャリティー委員会」へと返金されています。
書類送検と逮捕の違い
なぜ田村昌宏は逮捕されないで、書類送検されたのか警察の手続きについて調べてみました。
書類送検とは、逮捕されていない被疑者に対して行われる手続きです。
一方で、逮捕は犯罪の疑いがある場合に、身柄を拘束する法的措置を意味します。
田村昌宏の場合、警察による捜査は行われているものの、逮捕に至らなかったのは上記の理由からと推測されます。
世間では、田村昌宏が書類送検されたことだけでなく、逮捕されていないことに対する疑問の声も上がっています。
しかし、現時点では書類送検されたのみであり、今後の捜査によっては、逮捕される可能性も考えられるかもしれません。
なぜ募金を着服したのがバレた?
田村昌宏が着服した期間は10年でしたが、発覚した経緯は自己申告でした。
会社(日本海テレビ)に税務調査が入るのを知ったことよって逃げられないと思い自供しました。
24時間テレビで集まった募金については、募金が終了したあとに、金融機関に運ぶまでにまわりの目を盗んで横領していました。
その後、自分の口座に入金して、ギャンブルに充てていました(一部は親族のためだと自供しています)
ひとりの人間の業務上横領を理由に「24時間テレビ」は辞めなければいけないのか
「24時間テレビ」の存続について、一人の人間による業務上横領という不祥事が理由で中止すべきかどうかという議論があります。
最近、「24時間テレビ」のチャリティー募金について、時代にそぐわないとする批判の声が高まっていることは確かです。
特に、「感動ポルノ」という表現が使われ、過剰に感情を煽るような表現で揶揄されることもあります。
しかし、単に否定的な意見に流されるだけでなく、この募金活動で実際に救われている人々の存在にも目を向けるべきという意見もあります。
一方で、視聴者の中には「24時間テレビ」が変化するべきだという意見も多くあります。
番組の企画や見せ方は時代の変化に応じて見直しが必要であることは間違いないのではないでしょうか。
まとめ
今回は、24時間テレビの募金を着服した田村昌宏の現在について調べてみました。
現在、田村昌宏は罪を認めて実家に暮らしています。
24時間テレビの存続に対する賛否があるなか、今後どのように落ち着いていくのか気になるところです。
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